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2009年2月26日木曜日

忘文・HI.K先生venezia07016 平井 真夫



拝啓Hi.K先生


長い空白の時間を飛び越えて、いつかお会いしたいと心のどこかで考えていました。お会いして自分を見て欲しかったし、先生からも感じたいことが沢山ありました。
亡くなった友達が中学時代の先生と交信があり、偶然東北中学創成期の先生方の名簿に先生が載っていなかった不思議さが始まりでした。問い合わせの葉書の返事は3ヶ月ぐらいしてお詫び状と一緒に先生の住所を書いてありました。

授業は小学校から大学まで確かに何かしら身についた気もしますが、多分肉体みたいなもので、いつの間にか大きくなっていて、これこれの御蔭なんて一寸思えないものです。教える、学ぶ関係はそんなことでない気がしています。

そこに行くと授業以外の影響は心の部分に響いてる気がします。人を愛したり尊敬したり、自分の心の成長にリンクしている実感があります。『太宰治の走れメロス』や『星空を見て一晩外に布団を出して寝ること』自分を考えるきっかけになりました。答えを探して随分な歳になりましたが、こんなテーマを伝えようとした先生は中学では先生だけでした。
私は学生に必ず言うことがあります。専門の教授とは別に共通課程の先生でいいなと思う先生を見つけて話せるようにしなさい。大学にはいろんな人が居るから、それがキャンパスで、建築家はその場を設計するのだからと。
先生の葉書に書いてあったフランスの詩人の言葉・・、先生の信条を理解できるようになりたいと思っています。
●教えるとは『希望を共に語ること』
●学ぶとは『誠を胸に刻むこと』
考えさせられる言葉です。恩を心に刻み、立場の違うものでも夢を共有できる社会を目指したいものです。そして素直に誰からも学びたいものです。お身体をご自愛ください。敬具

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